子どもの「足育」で見落としがちな重要ポイントとは?子ども靴専門店・オーナーのお話
「子どもの足を鍛えたい!」と考えるママやパパは多いはず。子どもの足の発育、子ども靴、親子でできる「足育」について滋賀県米原市の子ども靴専門店【フナナカ子ども靴店】のオーナー・船中俊宏さんがアドバイスします!
目次
正しい靴の選び方と履き方で子どもの足を健康に育てる方法
お子さまの足育に関心を持つ親御さんは、ネットでさまざまな情報を調べていることでしょう。
靴の種類やサイズ、履き方はもちろん重要です。しかし、どんなに良い靴を履いていても、動かなければ足は育ちません。
足育で大切なのは、「正しい靴を正しく履いて、いっぱい運動する(遊ぶ)こと!」なんです。ただし、たくさん動くからといって、靴が適当で良いわけではありません。
正しい靴を選び、正しい履き方をすることが、子どもの足の健康を保つために必要です。
現代の子どもたちの運動不足とその深刻な影響
私が子どもの頃は、学校から帰るとランドセルを置いて校庭や公園に遊びに行き、夜まで遊んでいました。
しかし、現代ではその環境が大きく変わってしまいました。公園でボール遊びができなかったり、子どもたちの遊ぶ声がうるさいと言われたり、学校の校庭も自由に使えなかったりと、子どもたちの遊び場がどんどん減少しています。
また、共働き世帯の増加により、保育園や幼稚園への登園も自転車や車で行くことが多くなりました。
さらに、ゲームやYouTubeなどの娯楽が増えたことで、子どもたちの運動量は昔に比べてかなり減っています。
【脚の筋肉が育たない・扁平足・浮き指・外反母趾・回内足のリスク】
運動量が減った子どもたちは、脚の筋肉が育たないことによる全身への影響があります。
特に、体幹の弱さからくる姿勢の悪化が心配です。
また、足裏や足指の発育が不十分になることで、扁平足や浮き指、外反母趾や回内足(オーバープロネーション)などのトラブルも引き起こしやすくなります。
家の中でも、トランポリンでジャンプして運動とバランス感覚を育てたり、お手玉を使った足指の遊びをしたりすることで多少はリカバリーできますが、一番大切なのは「外で歩く・遊ぶこと」です。
日常生活において、子どもたちが外でたくさん遊び、自由に体を動かせる環境を整えることが、健康な足育には欠かせません。
親子で一緒に公園や自然の中で遊ぶ時間を増やし、運動不足を解消しましょう。
子どもの健やかな発育のために!親子で楽しくおさんぽしよう
【子どもの発育で大切なのは6歳まで!6歳を過ぎても脚を鍛えよう!】
子どもの神経系の発達・発育は、6歳ぐらいまでがとても重要です。(8歳までという説もあります)
■スキャモンの発育曲線
人は生まれてから成人(20歳)するまでの過程で、身長や臓器が大きく成長します。
その成長具合をグラフで示したものが「スキャモンの発育曲線」です。
リンパ型、神経型、一般型、生殖型に分類し、20歳を100%とした時の「量」的な成長変化を示しています。運動神経や脳の「神経系」の成長は、5歳までに急激な成長により80%、12歳ではほぼ100%完成します。
手先の器用さやリズム感などもこのカテゴリに含まれます。この曲線から見ても、幼少期からの運動が神経系の発育に重要だと分かります。ただし、骨格や筋力の発育はまだ先なので、過度な運動は避けた方が良いです。
水泳などの習い事も良いですが、もっと単純に歩く・走る・投げる・蹴る・跳ぶなどの基本動作を複数こなすことも有効です。(文部科学省が推奨する、36の基本動作というパンフレットもぜひご覧ください)
文部科学省推奨の基本動作パンフレット
すでにこの年齢を過ぎてしまった親御さんにとっては不安かもしれません。
しかし、遅すぎることはありません!神経系の発育時期は過ぎても、脚を鍛えることでリカバリーできる可能性は十分にあります。
【★足育のススメ★親子で一緒にお散歩をしませんか?】
幼少期に歩くことは、心身の発育においてとても大切です。子どもがたくさん歩けるように、正しい靴を正しく履くことが重要です。
まずは、幼稚園・保育園に歩いて通える方は、週に1回でも歩いて登園してみませんか?園が遠い方は、休みの日に子どもと一緒にお散歩をしてみてください。
最初は長時間歩けなくても、少しずつ時間を延ばしてみましょう。散歩の途中で子どもと話したり、親子で一緒に四季を感じたりすることができます。
親子で一緒に足育を始めてみませんか?
子ども靴の相談は「フナナカ子ども靴店」にお任せ!
滋賀県米原市にある「フナナカ子ども靴店」は、子ども靴や子どもの足の発育について相談できる“子ども靴専門店”です。
足の測定器を使って、お子さまにぴったりの靴を探すお手伝いをしています。
■子ども靴専門店「フナナカ子ども靴店」
滋賀県米原市柏原447-2
※中山道からお店に入る道幅が狭いのでご注意を
TEL:0749-50-3636