「子ども靴選び」「子どもの“足育”」について気を付けること【子ども靴専門店オーナーがアドバイス】
すぐに大きくなる子どもの足。靴選びの際は「これから子どもの足をどう育てていくか?」「足育には、どういう点に気を付けていけば良いか」ということを意識してほしい!と話す子ども靴専門店「フナナカ子ども靴店(滋賀県米原市)のオーナー。今回は子どもの靴選びや足育についてのお話です。
子どもはすぐサイズアウトするから、安い靴でいい?
子ども靴専門店「フナナカ子ども靴店」がおすすめする子ども靴は、“アシックスのスクスク”です。
商品単価は6,000円前後~7,000円ほど。決して安くはない価格であり、子どもの成長の早さ(サイズアウト)を考えると躊躇してしまう気持ちはすごくよく分かります。
お値段はしますが、お子さまの足の健やかな成長を考えると、足の発育を促すアシックスのスクスクのような良質な靴を選んでいただくことをオススメします。
◆サイズの目安
1歳:13.0cm ~
7歳:21.0cm
※個人差はあり
この場合、靴は0.5cm刻みですので、7歳までに合計17足が必要となり、平均すると年間2.5足(2足~3足)となります。
仮に6,000円と設定すると年間3足で18,000円になり、月平均で1,500円になります。
子どもの足が順調に育つのに必要なお金として、この金額を高いですか?と聞いたりしています。
「足育」って大げさじゃない?
子どもの足の成長においては、2つのステージがあります。
・歩行の安定性(土踏まずの形成):6歳~7歳
・骨格の形成:14歳頃
7歳まではまだまだ軟骨部分が多いので、特に足の細かな骨と関節は柔らかく、足裏全体がゆるい状態のため、足のトラブルが発生しやすい時期です。
また現代は昔に比べて運動量も落ちていたり、動く場所も土ではなく舗装された道路が多くなっていたりと、より足の成長を促す子ども靴が重要な時代になってきました。
靴のサイズや履き方が原因で生じるトラブルとしては、以下のような事例があります。
●「浮き指」「かがみ指(ハンマートゥ)」「内反小趾」「外反母趾」「寝指」「開帳足」「巻き爪」「扁平足」(※7歳ぐらいまでは、みんな扁平足です)
足は身体の土台であり、幼少期からこのようなトラブルがあると、全身の発育や姿勢に影響が出て、猫背や反り腰、過剰回内などに繋がっていきます。
(脳の発育にも影響が出る、という研究もされています)
幼少期は、足の成長を促す「足育」という概念が、大袈裟ではなく当たり前になってくれればと願っております。
「足育」っていつまで続く?
足育は大切だとわかっていただいたうえで、それでは足育をいつまで続けていけば良いのか?という目安について。
1段階目:土踏まずが形成される7歳頃
2段階目:全身の骨格が完成する14歳頃
あくまでこれは目安で、例えば8歳のお子さまで、これまで足や靴を見てこられていなかった、というケースでも遅いことはありません!(大人も同じく)
弊店ではお子さまの靴選びでお悩みの親御さんに、足育に関するポイントをお伝えしていますが、日本ではあまり知られていません。もっと足育の情報や知識が広まればいいなと思っています。
足育がいつまで続くか、という言葉だけの話ではなく、靴とは一生付き合っていくという意識を持って、親御さまも含めて足や靴に関心を持っていただければと思います。
親子での足裏測定(無料)をおすすめしています!「フナナカ子ども靴店」(滋賀県米原市)
弊店ではお子さまの足の測定だけではなく、一緒にご来店いただきました親御さまにも足の測定(無料)をご提案しています。
大人でも足を測って特徴を知る機会はあまりありませんので、皆さま関心を持って測定されています。
足の状態や今履かれている靴が合っているか?などをアドバイスさせていただいています。
お子さまの足育をきっかけに、ぜひ親子で一緒に足育をしてみませんか?
最後に、
色々と不安になるようなことも紹介しておりますが、それぐらいお子さまの靴の選び方や足の状態を知るということは難しいものです。
弊店のコンセプトは、“お子さまの足の発育をサポートする”
多少遠方であってもお越しいただける地域にお住まいの方は、ぜひサポートさせていただければと思います。
■子ども靴専門店「フナナカ子ども靴店」
滋賀県米原市柏原447-2
※中山道からお店に入る道幅が狭いのでご注意を
TEL:0749-50-3636